薄力粉は午後3時に舞い上がる

ハロヲタのための24のガヴォット第3番ト短調 動眼神経午前3時

理系の必須科目は数学ですが ヲタの必須科目は痛学です。

交響曲第11番ト短調 "1905年"

mari0032006-01-09


今から101年前
1905年の1月9日は
ロシアで ”血の日曜日”事件が起こった日


軍隊というのは 国 を守るものであって
国民 を守るものではない

だから

軍隊が自国の国民に発砲する

ということは決して珍しいことではない

この曲は1957年に完成し
その年の11月3日に
ムラヴィンスキーの指揮で初演されている

ムラヴィンスキー盤は手元にないので
翌1958年に録音された
アンドレ・クリュイタンス指揮
フランス国立管弦楽団の演奏で聴いてみた。

第1楽章は 王宮広場(宮廷前広場)
と題された陰鬱なアダージョ しかもかなり長い

圧政に抑圧された民衆の恨み が伝わってくる

第2楽章は 1月9日
いわゆる描写音楽で

王宮に向かって行進する民衆に軍隊が発砲する

様子が描かれている


第3楽章は 永遠の追憶 と題された アダージョ

虐殺された人々に対するレクイエム 


第4楽章は  警鐘 と題され アレグロ・ノン・トロッポ

ここでは ”圧制者よ激怒せよ” という革命歌が使われている


この演奏は48年前の録音になるが
そんなに古さを感じさせない

シュスタコーヴィチは1906年生まれなので
今年は生誕100年にあたるわけだ
とりあえず15曲の交響曲を聴いてみるなら
ルドルフ・バルシャイの激安の全集がいい
値段は高くてもいい というなら
ベルナルト・ハイティンクも全集を出している

この11番に関して岐阜県交響楽団の清流さんは

ラザレフ指揮ロイヤルスコティッシュ・ナショナルオーケストラ
を勧めておられるようだ
http://blog.livedoor.jp/tapio/

形式主義的ショスターコーヴィチ研究会のふるたこさんは

ヤルヴィ エーテボリ交響楽団 をベストにあげておられる


マリス・ヤンソンス指揮 フィラデルフィア管弦楽団
http://www.toshiba-emi.co.jp/classic/release/200510/toce13190.htm
も廉価で入手できるらしい

ソ連体制も崩壊して変な色眼鏡がなくなったので
正当に作品が評価されるようになれば
今後新録音も増えてきそうな気がする。